総領事ご挨拶
総領事ご挨拶
チェンナイ日本商工会の皆様、こんにちは。
昨年6月初めにチェンナイ総領事として着任以来、はや1年が経とうとしています。
新型コロナ禍は、1年以上の長きにわたり、我々の仕事や生活に試練を与え、また、企業活動にも大きな制約や困難を与えてきました。私は、当地と日本との関係強化・拡大に努めたいと思いつつ、着任以来、新型コロナ禍への対応や対策、在留邦人の安全確保、日系企業の円滑な活動の支援に注力してまいりましたが、今日においても新型コロナ禍下の状況への対応が最優先課題です。
このような中、本年4月の州議会選挙で勝利し、5月7日に発足したスターリンDMK政権は、発足当初からコロナ対策に最優先で取り組み、ロックダウン措置もより厳しいものとしています。また、チェンナイ日本商工会会員の多くの方々が、すでに、一時帰国されたか、その準備をされていることとも承知します。
ロックダウンの効果やワクチン接種の進展等による状況改善に期待しつつも、現時点では、先行きが不透明であることは否めません。今暫く、安全と健康を最優先に行動し、色々な物理的制約に甘んじなければならないでしょう。しかし、この時こそ、これまでのことを見直し、今後のことを前向き、建設的に考える良い機会ととらえ、コロナ禍収束後のチェンナイ、タミル・ナドゥ、南インドにおける皆様の生活や活動、企業の運営や戦略等について種々検討できるのではないかとも思われます。
コロナ禍が一刻も早く収拾し、より良い環境の下で、会員の皆様が安心して活動でき、日系企業がより良い成果をあげることができ、日本と南インド諸州との関係拡大、強化に一層寄与できるようになることを切に願います。そのために、会員の皆様が直面する問題等には、その解決に向けて皆様と一緒に取り組んで参りたいと思いますので、ご指導ご鞭撻、そしてご支援賜りますよう、宜しくお願い致します。
皆様のご健勝とご活躍、並びにチェンナイ日本商工会のご発展をお祈り申し上げます。
夛賀 政幸
令和3年5月22日